PNNL、許認可の速度と質を高める「パーミットAI」プロジェクト

米国エネルギーの促進に必要なインフラの構築には、許認可の加速が必要であることから、パシフィック・ノースウェスト国立研究所(Pacific Northwest National Laboratory: PNNL)はエネルギー省(Department of Energy)政策局(Office of Policy)と協力し、データ、AI、公共アクセスを通じた連邦許認可プロセスの速度と質の向上を目指す「パーミットAI(PermitAI)」を開発中である。連邦政府は過去50年に亘り、連邦プロジェクト向けに実施されてきた国家環境政策法(National Environmental Policy Act:NEPA)審査用に作成された数十万件の文書を蓄積しているが、これらの文書は個別に保管されることが多いため、この中から必要な情報を特定し、再利用することは容易ではない。PNNLは、これらの環境文書を様々な連邦データベースから収集し、AIを使って機械判読が可能なデータセットに変換する「NEPAテキスト・コーパス(NEPA Text Corpus: NEPATEC)」を開発しており、2024年にNEPATEC1.0を発表している。PNNLはまた、NEPATEC文書を使って大規模言語モデルを訓練し、連邦環境分析の速度と質を高めるツールの開発にも取り組んでいる。このツールによって歴史的なNEPA文書やプロジェクト情報の検索がより効率的になる他、潜在的な問題の特定と対処が迅速に行うことが可能になると期待されている。パーミットAIプロジェクトは、8月にNEPATEC2.0、年末までに同3.0が発表される計画である。

Department of Energy “Faster, Better Permitting with PermitAI” (07/10/25)
https://www.energy.gov/policy/articles/faster-better-permitting-permitai