NIH、論文出版費用の上限設定を発表

サイエンス誌(Science)は12月12日、論文出版料(Article-processing charges: APC)の高騰を抑制するため、2026年から上限を設定する国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の方針に対し、科学者らが反発していると報じた。APCは、研究論文をオープンアクセスで公開する際の費用で、一部の媒体では最高1万2,690ドルに達するという。NIHは研究費の有効活用を目的に、APCの上限を2,000ドルから6,000ドルに設定する方針であるが、研究者からは著名な媒体への掲載が困難になると懸念する声が上がっている。一方で、出版料を徴収しない「グリーン・オープン・アクセス(Green Open Access)」を提唱する声もあり、著者や所属機関が未編集原稿を即時にリポジトリに公開するもので、30以上の大学や学術団体らがこの方式の採用を求める請願書を提出している。一部のオープンサイエンス支持者からは、一定の支持を得ている模様であるが、いずれの研究者らも、学術の自由を主張し、出版費用の問題へ対処するよう求めていると記事は伝えている。

Science “NIH’s proposed caps on open-access publishing fees roil scientific community” (12/12/25)
https://www.science.org/content/article/nih-s-proposed-caps-open-access-publishing-fees-roil-scientific-community