LLNLとメタ社、AI材料開発加速する世界最大のポリマー化学データセットを公開

ローレンス・リバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory: LLNL)は3月5日、メタ社(Meta)と共同で人工知能(AI)による新素材発見を加速させる世界最大規模の原子論的高分子化学オープンデータセット「オープン・ポリマーズ2026(Open Polymers 2026: OPoly26)」を作成したことを発表した。LLNLのスパコンとメタ社の計算リソースを融合させ構築されたプラスチックや電池といった複雑な素材の挙動をAIが短期間で学習するための同データセットは、600万件以上に及ぶ量子精度のシミュレーションデータ(密度汎関数理論、Density Functional Theory: DFT)を収録し、従来の類似データセットの約10倍の規模を誇るという。ポリマーは衣料品や包装材、電子機器など日常生活に不可欠な素材で、リサイクルや「永遠の化学物質」と呼ばれるPFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances)の解明にも深く関わるが、AI訓練に適したデータの不足が長年の課題であった。データは一般公開され、より安全で持続可能な次世代材料設計の前進が期待されている。

LLNL “LLNL, Meta co-develop groundbreaking polymer-chemistry dataset for training AI models” (03/05/26)
https://www.llnl.gov/article/54146/llnl-meta-co-develop-groundbreaking-polymer-chemistry-dataset-training-ai-models