トランプ政権は、公衆衛生規則を判断する際に政府が使用できる科学及び医療研究を大幅に規制する準備を進めている。科学者や医師は、こうした新たな規則は政府の政策策定の科学的根拠を損なう可能性があると抗議しているが、政権はこうした抗議を受け付けずに進めている。環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)が発表した「規制科学の透明性強化(Strengthening Transparency in Regulatory Science)」規則草案は、「連邦機関が学術研究の結論を考慮する前に、科学者は全ての生データ(秘密保持のある医療記録も含め)を開示することが義務付けられる」としている。EPA高官は、これは透明性に向けたステップの一つであり、生データを開示することで結論を独立した形で検証することが可能になる」と述べている。しかし、汚染と疾病の関係を詳しく調査する研究の多くは、個人の医療情報に依存しており、これらの情報は秘密保持契約に基づいて収集されていることから、今回の措置は大気浄化及び水質に関する新規則の策定を難しくするものと考えられている。
New York Times “E.P.A. to Limit Science Used to Write Public Health Rules” (11/11/19)