植物は、ウィルスや害虫、菌類、干ばつ、汚染など、危険に囲まれている。こうした植物の危険は人間の食品安全保障にも影響する。農家や健全な植物の責任を負う関係者は、輪作や選択的な品種改良、農薬といった手法を用いて植物の健全性に取り組むが、これらの手法は時間がかかり、非効率的で環境に損害を及ぼしたり、包括的かつ高価なインフラを必要とする場合もある。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency:DARPA)は、「害虫同盟(Insect Allies)」という新プログラムを開始する。DARPAは、本プログラムを通じて、単一生育期内に成長した植物を保護することを目的とした媒介昆虫による遺伝子治療の開発に取り組む。媒介昆虫を通じて改良遺伝子を植物に伝達させるという自然かつ効率的な伝達システムを活用するものである。害虫同盟プログラムは、①遺伝子形質の設計、②媒介昆虫の最適化、③成長した植物への選択的遺伝子治療という3つの技術分野で構成される。
Defense Advanced Research Project Agency “DARPA Enlists Insects to Protect Agricultural Food Supply and Commodity Crops” (10/19/16)