ネイチャー誌(Nature)は12月16日、科学者らは小規模会議に参加することで国際的な研究コミュニティの場を確保していると報じた。トランプ政権による19カ国への入国制限や、SNSなどの履歴提供要求などにより、科学者らが米国で開催される主要な科学会議を欠席し、数多くの科学会議において参加者数が減少しているという。例えば、大統領のカナダ政策が影響し、環太平洋国際科学会議(Pacifichem)でカナダからの参加者が減少した。これらを背景に、人工知能(AI)会議「ニュール IPS(NeurIPS)」や米国地球物理学連合(American Geophysical Union: AGU)は、米国内での会議開催とともに、メキシコシティやコペンハーゲンにも会場を設置し、科学者らが同会議に参加できるようにした。スピンオフ・カンファレンスとして欧州での開催に協力した科学者は、「知的にホームレスとなっている人々のために貢献したかった」と同開催について所感を語っている。このほかにも、多様性に対する政策を理由に参加を断念する科学者らは、リモートでの会議開催を模索し、交流継続を図ろうとしていると記事は伝えている。
Nature “Scientists skip key US meetings — and seize on smaller alternatives” (12/16/25)
https://www.nature.com/articles/d41586-025-04083-4