米国科学財団(National Science Foundation: NSF)が4月にカリフォルニア大学(University of California)の教員向けの数百件の助成金を停止した件で、米地方裁判所のリタ・リン判事(Rita Lin)は6月23日、「充分な理由がないままNSFは助成金を中止した」としてNSFにそれらのグラントを復活させるよう命じた。そのうち何件の助成金が復活したのかは明らかではないが、NSFは7月30日、同大学の一つであるUCLAに対して、反ユダヤ主義及び大学運営者による偏見を理由に、新たに300件の助成金の凍結を発表した。カリフォルニア大学教員側の弁護士は、NSFによる新たな措置は、リン判事による前回の差止命令を回避する違法な試みであるとし、同判事に現行の命令を維持するよう要請した。一方、政府側の弁護士は、今回のグラントはリン判事の判決の対象とはならないと書簡で主張した。リン判事は8月12日に双方の口頭弁論を聞く予定である。
Science “Has NSF defied a court order by suspending 300 UCLA grants?” (08/05/25)
https://www.science.org/content/article/has-nsf-defied-court-order-suspending-300-ucla-grants