国立科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は、2003~2022年におけるオープンアクセス(Open-access: OA)論文出版(査読を受けた研究論文で専門誌購読や利用料の支払いを必要とせずに誰もがオンライン上でアクセスできるもの)の世界的傾向及び科学的影響について調査した。ゴールドOA(完全なオープンアクセス)の論文出版数は、2003年の19,089件(世界の出版論文の2%)から、2022年には99万1,805件(同30%)に増加した。一方、世界の論文出版に占めるクローズドアクセスの論文の割合は、2003年の58%から2022年の45%へ低下した。記事ではこの他に、国レベルでのゴールドOA論文出版とクローズドアクセス出版論文の比率、国別所得レベルによるOA論文出文などについて記述し、次のような結論を提示している。①OAは時代と共に一般的になりつつあり、世界中で研究者の論文発表の慣行が変化、②米国と中国は過去20年間のOA論文出版が増加傾向(ただし全体的な論文出版は依然としてクローズドアクセスが圧倒的)、③低所得国の執筆者は、高所得国の執筆者に比べてゴールドOA論文出版の割合が高い、④米国、EU27カ国、英国ではゴールドOA論文出版の割合が増加し、クローズドアクセス論文出版の割合は全体的に減少している一方、中国とインドは、クローズドアクセス論文出版の割合は横ばいまたは増加しつつ、ゴールドOA論文出版の割合が増加。
NCSES “Open-Access Publishing in a Global Context” (08/06/25)
https://ncses.nsf.gov/pubs/nsf25347