NIH、機能獲得研究40件を一時停止

国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、トランプ大統領が「機能獲得(gain-of-function:GOF)研究」の監督強化を約束する大統領令を発令したことを受けて、危険なGOF研究の可能性がある研究プロジェクト40件を特定し、一部もしくは全ての研究活動の一時停止を要求して、より致死率・伝染性の高い細菌を生成する可能性のあるリスクを制限するよう実験の修正を要請したことが、NIHのマット・メモリ長官代理(Matt Memoli)から大統領府への7月3日付書簡の草稿から明らかになった。同書簡では、さらに172件のプロジェクトについて、一時停止もしくは中止の可能性があるとしている。一時停止が要求されたプロジェクトの大半は米国大学において実施中であるほか、NIH所属研究者が実施している9件に関しては、NIH研究者が既に研究停止もしくは修正に同意済みとしている。一時停止が要求された大学研究の約半数は結核関連研究で、比較的低リスクの日常業務から、新薬・ワクチン開発に不可欠な高リスク実験まで含まれるという。研究一時停止通知は、7月第1週に送付が開始された後、第2週目においても継続されており、メモリ長官代理は、NIH職員が7万1,000件超の研究プロジェクトのレビューを行ったとしている。

Science “Exclusive: NIH suspends dozens of pathogen studies over ‘gain-of-function’ concerns” (07/11/25)
https://www.science.org/content/article/exclusive-nih-suspends-dozens-pathogen-studies-over-gain-function-concerns