NIH、助成金打ち切りの判断に一貫性が見られず

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、政治的に問題のあるトピックに関する助成金を既に1,700件以上打ち切りにしているが、更に約3,200件のグラントを再審査及び打ち切りの可能性のある事案として挙げている。これまでに実施された助成金打ち切りの合法性を問う訴訟において、原告側は「NIHは、証拠開示手続きの一部として関連文書を提出する義務に違反している」と主張している。NIH側は、「打ち切りの対象となる助成金選定方法に関する正式な指針文書はない」または「それらは特権に基づくものであり、開示する必要はない」と主張している。しかし、サイエンス誌(Science)が入手したNIHの内部指示書によれば、その手法には一貫性がなく、一部は再審査の条件定義に矛盾が見られるという。 一例として、多様性・公平性・包括性(Diversity, Equity, and Inclusion: DEI)に異なる定義があるという。6月16日に行われる法廷審問の中核は、これまでの打ち切りは、恣意的で一貫性がないものであったか否か、つまり合理的な意思決定に基づくものではなかったのかという点となっている。

Science “Exclusive: NIH documents reveal inconsistencies in grant terminations as agency reviews 3200 more” (06/13/25)
https://www.science.org/content/article/exclusive-nih-documents-reveal-inconsistencies-grant-terminations-agency-reviews-3200