サイエンス誌(Science)は6月2日、米国科学・工学・医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine: NASEM、通称米国アカデミー)が、今夏の終わりまでに最大250人の人員削減を実施する可能性があると発表した。トランプ政権の政府効率化省(Department of Government Efficiency: DOGE)による43件の政府契約失効が背景にあり、マルシア・マクナット会長(Marcia McNutt)は職員向けメモで、具体的な削減数は確定していないものの「財政状況により痛みを伴う人員削減と組織再編に備える必要がある」と説明した。1863年に議会承認を受けて設立され162年の歴史を持つこの民間非営利団体は、これまで政府に対して独立した科学技術助言を提供する役割を担ってきたが、2,500万ドル以上の損失を被っており、組織存続をかけた危機に直面している。具体的な再編案については、6月10~11日に開催される理事会で提示される予定という。
Science “National Academies, staggering from Trump cuts, on brink of dramatic downsizing” (06/02/25)
https://www.science.org/content/article/national-academies-staggering-trump-cuts-brink-dramatic-downsizing