カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California San Diego)は4月24日、西部各州間の電力網連携の強化により、クリーンエネルギーへの移行コストを年間最大32.5億ドル削減し、脱炭素化を加速できると論じた考察が、科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)』に掲載されたと発表した。研究者らは、電力供給が州ごとに断片化されているカリフォルニア州を含む西部11州を対象に、2050年までに様々な気候政策と電力連携レベルを想定したモデルを構築し、州間連携の有無による影響を調査した結果、州間連携の強化により、エネルギーシステム全体のコスト削減効果が大きくなることが判明した。これは気候目標を持たない州にとっても、近隣州へのクリーンエネルギー輸出などを通じた恩恵があることを示唆するという。また、連携の障壁は技術的ではなく政治的なものと指摘し、リアルタイムのエネルギー共有からインフラの長期計画調整まで多岐に亘る連携を提言している。
UC SAN DIEGO TODAY “More Power Grid Connectivity in Western U.S Could Supercharge Clean Energy” (04/24/25)
https://today.ucsd.edu/story/more-power-grid-connectivity-in-western-u.s-could-supercharge-clean-energy