Day: February 18, 2026

UCLA、南カリフォルニア量子同盟を立ち上げ 量子イノベーションと労働力育成を加速

カリフォルニア大学ロサンジェルス校(University of California at Los Angels: UCLA)は2月12日、南カリフォルニア量子同盟(SoCal Quantum Alliance: SQA)の発足を発表した。SQAは、地域の大学や米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory: JPL)、技術企業が結集する新たな同盟で、量子科学におけるイノベーションや労働力育成、経済成長の加速に取り組む。SQAは、州全体の取り組みである量子カリフォルニア(Quantum California)を補完するもので、共同研究や労働力開発、業界との関与に関する南カリフォルニアの拠点として機能する。SQAは、UCLAの量子科学工学センター(Center for Quantum Science and Engineering)及び米国科学財団(National Science Foundation: NSF)の量子計算チャレンジ研究所(Challenge Institute for Quantum Computation)の取り組みを発端とし、南カリフォルニアにおける量子科学の長い先駆的活動を基盤として構築されている。 UCLA “UCLA launches SoCal Quantum Alliance to accelerate quantum innovation and workforce development Launches SoCal Quantum Alliance” (02/12/26) https://newsroom.ucla.edu/releases/ucla-launches-socal-quantum-alliance-to-accelerate-californias-quantum-innovation/

連邦控訴裁、トランプ政権のDEI関連命令に反発する動きを阻止

トランプ大統領は2期目に就任した直後に、2件の大統領令を発出し、省庁機関に対して「多様性、公平性、包括性(DEI)」に関連する助成金・プログラム・政策を全て廃止すること、全ての連邦契約業者に対して、連邦反差別法に順守していることを証明することを求めた。これに対して、米国大学教授協会(American Association of University Professors: AAUP)等が提訴し、連邦地方裁判所(ボルチモア)は一時的差止を命じた。しかし数か月後、その一時差止命令は第4巡回控訴裁判所(Court of Appeals for the Fourth Circuit)によって一時停止され、同裁判所は今月初めに差止命令を無効とした。これに関してAAUPは、「本件やその他において、教員及び高等教育機関がDEIとアクセス性を進展できるよう、戦い続ける。裁判所は、政権による広範な攻撃を承認したわけではない」と発表している。 AIP “Court rejects challenge to Trump DEI orders” (02/16/26) https://www.aip.org/fyi/the-week-of-feb-16-2026

博士号取得者の予想給与中央値、産業部門で最高

国立科学工学技術統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は2月17日、2024年に、就職先(企業、学術機関)またはポスドク先が確定している米国大学の博士号取得者の予想年間平均給与にはばらつきがあると報じた。これによると、広範な各分野において、産業部門で非ポスドクの雇用が確定している博士号取得者の予想給与中央値は、ポスドクまたは学術部門の非ポスドク職への就職が確定している者よりも高いという。また、学術部門の非ポスドク職への就職が確定している博士号取得者の平均給与は、ポスドク先が確定している博士号取得者の平均給与よりも高い(数学と統計分野を除く)。ポスドク先が確定している博士号取得者の分野別の予想年間平均給与は、最も低い心理学(5万8,000ドル)と最も高いコンピュータ・情報科学、数学・統計(7万ドル)との間に大きな開きはない一方、業界では、最も高いコンピュータ・情報科学(18万ドル)と、最も低い心理学(9万7,000ドル)の間でほぼ2倍の開きがある。 NCSES “Expected Median Salaries for Doctorate Recipients Are Highest in the Industry Sector” (02/17/26) https://ncses.nsf.gov/pubs/nsf26312

ARPA-H、重症医療に革新をもたらし、生命を脅かす事態を予防

医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health:ARPA-H)は2月17日、「重症疾患における免疫再プログラミングと制御ポイント学習エンジン(Critical Illness Immunological Reprogramming and Control Point Learning Engine: CIRCLE)」の開始を発表した。米国では年間460万人の患者が致命的となる可能性がある重要疾患を患い、集中治療室での治療を受けている。CIRCLEプログラムは、重症疾患患者の免疫反応の追跡を向上させることで、医師が患者の状態にあわせて治療をパーソナライズし、生命を救うことを支援する。CIRCLEプログラムには、厳格な性能指標が定められ、3~5年以内に初期のプロトタイプを作成することを目指す。 ARPA-H” ARPA-H launches program to revolutionize critical care and help prevent life-threatening events” (02/17/26) https://arpa-h.gov/news-and-events/arpa-h-launches-program-revolutionize-critical-care-and-help-prevent-life

ロッキー国立研究所、交通モデリングに実際の人口動態を加味する新ツールを発表

自動車の購入など個人の交通関連の判断は、子供の誕生や転職等の出来事に影響されることから、時間の経過に伴う人生の変化を反映したモデリング・ツールを使うことで、研究者や事業計画者は、新たな交通技術がどのように受け入れられていくかをより効果的に評価できるとされている。こうしたニーズに対応すべく、ロッキー国立研究所(National Laboratory of the Rockies: NLR)の研究者は、「DEMOS」と呼ばれる人口動態マイクロシミュレーターを開発した。これは、人口動態や移動パターンを形成する主要な人生の変化を考慮するもので、交通モデリングにおける重要な溝を埋めることができる。DEMOSは、現実的で動的な人口統計データを生成し、自動車売買モデリングや移動需要分析、インフラ投資評価、システム運用の最適化、移動行動分析、新興交通技術の評価といった広範な交通モデリング用途に利用できるものである。 National Laboratory of the Rockies “From Life Events to Travel Trends, DEMOS Tool Brings Demographic Realism to Transportation Modeling” (02/17/26) https://www.nlr.gov/news/detail/program/2026/from-life-events-to-travel-trends-demos-tool-brings-demographic-realism-to-transportation-modeling