オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)は9月16日、非平衡量子材料(nonequilibrium quantum materials)研究を推進する4年間の共同プロジェクトを開始すると発表した。世界初のエクサスケール・スーパーコンピューター「フロンティア(Frontier)」を活用し、光パルスや電磁場などの外部刺激によって平衡状態から外れた量子材料の複雑な挙動を解明する高性能計算モデルを開発する。量子コンピューティングや情報技術、マイクロエレクトロニクスなどのエネルギー関連技術への応用が期待されるこの研究計画には、ロスアラモス(Los Alamos)やローレンス・バークレー(Lawrence Berkeley)などの国立研究所に加え、SLAC国立加速器研究所(SLAC National Accelerator Laboratory)などが参加する。研究チームは、エクサスケール計算を活用した強い多体相互作用を持つ量子材料における過渡的創発現象の計算モデリングを革新し、非線形量子現象(nonlinear quantum phenomena)への新たな基本的理解につなげるとしている。
ORNL “National labs, University of Tennessee collaborate on quantum, HPC innovation” (09/17/25)
https://www.ornl.gov/news/national-labs-university-tennessee-collaborate-quantum-hpc-innovation