ウィリアムズカレッジ、新たな連邦助成申請を行わないことを所属教員に通知

著名教養大学のウィリアムズカレッジ(Williams College)は、国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)及び米国科学財団(National Science Foundation:NSF)に研究助成申請を提出する際に順守すべき多様性・公平性・包摂性(diversity, equity, and inclusion:DEI)関連の規定が明確化されるまで、同大学からの連邦研究助成申請を一次停止することを5月30日付電子メールで所属教員に通知したことが明らかになった。大統領府による連邦省庁への反DEI政策に対し、このような措置を取った高等教育機関は同大学が初となる。ウィリアムズカレッジの対応は、NSF助成採択を受けた同大学所属教員が、新たなDEI条件を理由として助成受給が遅れていることに端を発している。同大学は、教員宛に送付した電子メールにおいて、大統領府が要求する要件は学問の自由を著しく損なうものと主張している。また、司法省は、連邦助成受給研究機関が連邦市民権法に抵触していると民間個人が考える場合、同個人による当該研究機関の告訴を認めるというイニシアティブを5月に新たに発表しており、同大学は、連邦助成受給を拒否することで、同大学が提訴されるリスクを軽減することにもなると電子メールに記載している。なお、ウィリアムズカレッジ所属教員は、大学当局の対応に賛否両方の見解を表明している。

Science “Exclusive: U.S. college is first to decline federal science grants because of new DEI language” (06/06/25)
https://www.science.org/content/article/u-s-college-first-decline-federal-science-grants-because-new-dei-language