エネルギー省(Department of Energy)の原子力エネルギー局(Office of Nuclear Energy)は2月26日、アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)に高放射能の被照射材料を超高輝度X線で安全に内部解析する活性材料ラボ(Activated Materials Lab)を新設したと発表した。先端放射光施設APS(Advanced Photon Source: APS)に隣接する新研究室は、放射性試料の受け入れからビームライン搬送までを専門チームが一元管理することで、実験を迅速化する。また、排気フードやグローブボックス、遮蔽容器を備え、従来よりも高い放射能レベルの試料取り扱いを可能とした。さらに、輝度を100倍超に高め、9本の新ビームラインを増設し、高エネルギーX線顕微鏡ビームラインで金属の三次元微細構造観察が可能となっている。同施設の初実験ではこれを活用し、軽水炉由来ステンレス鋼の応力腐食割れの発生要因を粒界レベルで解析した。材料劣化の詳細把握は、炉材の設計改良や既存炉の保守計画高度化につながると期待されている。
Department of Energy “Argonne National Lab’s New Facility Gives Researchers an Inside Look at Irradiated Nuclear Materials” (02/26/26)
https://www.energy.gov/ne/articles/argonne-national-labs-new-facility-gives-researchers-inside-look-irradiated-nuclear