STEM博士号、中国が米国を圧倒 ITIF報告

情報技術イノベーション財団(Information Technology & Innovation Foundation:ITIF)は9月10日、科学・技術・工学・数学(Science, Technology, Engineering, and Mathematics: STEM)分野の人材育成で米国が中国に大きく後れを取り、国の技術革新と国際競争力が危機にあるとの分析を発表した。報告によると、2022年に中国のSTEM博士号取得者数は5万970人を超え、米国の3万3,820人を大きく上回った。中国は2007年に博士号取得者数で米国を逆転して以降、その差を拡大し、2000年からの年間平均成長率は中国が約9%であるのに対し、米国は約3%台にとどまっている。この人材格差は研究成果にも反映され、ネイチャー誌(Nature)の調査によると、研究論文発表数トップ10機関のうち7機関を中国の大学が占めた。米国研究者の75%が海外移住を検討しているとする調査結果もあり、ITIFは、連邦政府による研究資金の削減や外国人研究者へのビザ発給制限が状況を悪化させているとし、STEM教育強化や高度人材の受け入れ拡大など、大胆な政策転換を進言している。

ITIF “America’s Innovation Future Is at Risk Without STEM Growth” (09/10/25)
https://itif.org/publications/2025/09/10/americas-innovation-future-at-risk-without-stem-growth/