米国政府、外国人研究者との共同論文に新たな制限か NIHやNASAの対応に現場は混乱
サイエンス誌(Science)は5月20日、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)や航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)が、海外機関と共著した米国研究者の論文発表に対し制限を課していると報じた。NIHでは事前に許可を求めるよう非公式に指示したほか、これまでの年次経過報告書から該当する論文を削除するよう求めるケースもあり、現場では不当評価や外国人排除につながる動きとして懸念が広がっている。一方、NASAは中国機関所属研究者との共同論文について、資金が海外に渡っていない場合でも二国間協力を禁じる法律(ウルフ修正条項)に違反する可能性があるとして、一部の受給機関に警告を行った。両機関は公式指針を発表しておらず、個別対応にとどまるが、専門家は安全保障上のリスク評価は理解しつつも、一律規制への移行は科学発展を阻むと指摘した。記事はまた、政府による生産性評価について疑問を呈する声が、現場で広がっているとも伝えている。 Science “U.S. researchers face new restrictions on publishing with foreign collaborators” (05/20/26) https://www.science.org/content/article/u-s-researchers-face-new-restrictions-publishing-foreign-collaborators