GE、カナダの油砂における温室効果ガス排出削減を狙いとしたコンペを実施

ゼネラル・エレクトリック社(General Electric)は7月8日、カナダの油砂における技術開発促進の一助を目的として、最高100万カナダ・ドルを提供するコンペ、「エコマジネーション・オープン・イノベーション・チャレンジ(ecomagination open innovation challenge)」を開始する。本チャレンジでは、廃棄熱の新たな利用と蒸気発生の効率性強化という、油砂における二つの温室効果ガス排出削減の機会を狙いとしている。コンペは2回にわたって実施され(応募の締切が本年9月30日と2015年3月15日)、勝者には最高100万カナダ・ドルのシード資金の共有と、将来のプロジェクトでGE社の供給あるいは受注企業となる資格を得る。 General Electric “GE LAUNCHES GLOBAL ECOMAGINATION INNOVATION CHALLENGE TO REDUCE GHG EMISSIONS IN CANADA’S OIL SANDS” (7/8/14)

オバマ大統領、国家安全保障会議の側近をエネルギー省副長官へ指名

オバマ大統領は7月8日、国家安全保障会議(National Security Council: NSC)で核不拡散問題及び国防政策のトップを務めるエリザベス・シャーウッド-ランダル氏(Elizabeth Sherwood-Randall)を、エネルギー省(Department of Energy)の副長官に指名すると発表した。上院が承認すれば、エネルギー省で5年間にわたって務めてきたダニエル・ポネマン副長官(Daniel Poneman)の後任となり、米政府が複雑な核兵器問題の見直しや石油・ガスの水圧破砕法を巡る政策の調整を進める中での就任となる。 New York Times “Obama to Pick Defense Aide for Energy Post” (7/8/14)

NIHプログラムから生まれた医薬品候補がバイオ製薬企業によって買収される

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)傘下の国立トランスレーショナル科学進展センター(National Center for Advancing Translational Sciences: NCATS)及びその共同研究者によって開発された、鎌状赤血球症向けの医薬品候補が、バクスター・インターナショナル社(Baxter International)のバイサイエンス・ビジネス部門(BioScience business)によって買収された。買収された医薬品候補、Aes-103は鎌状赤血球症の根本的な分子メカニズムを具体的なターゲットとして開発された最初の医薬品候補である。バクスター社は今後、規制上の承認と商業化に必要とされる臨床開発活動に取り組む。NCATSの希少難病疾病治療(Therapeutics for Rare and Neglected Diseases: TRND)プログラムを介して開発された医薬品候補が企業によって買収されたのは、今回が初めてである。 National Institutes of Health “First drug candidate from NIH program acquired by biopharmaceutical company” (7/9/14)

DARPA、歩兵部隊の戦術的優位性強化につながる革新的手法を模索

現在の歩兵部隊は様々な技術を用いて情報の収集と共有を行っているが、多くの場合においてこれらの価値あるインプットは十分に活用されていない。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency:DARPA)は、本問題への対処及び歩兵部隊が戦術的優位性を確実に維持できることを目的として、「スクワッドX(Squad X)」イニシアチブを開始した。そして今回、特通知t(Special Notice)を発令し、「スクワッドXインフラストラクチャ研究(Squad X Infrastructure Study)」の第一歩として、スクワッドXによるシステム・オブ・システムズを構築するために必要な潜在的インフラと技術について検討したホワイトペーパーの提出を募集した。 Defense Advanced Research Project Agency “Squad X Infrastructure Study Seeks Innovative Ways to Improve Dismounted Squads’ Tactical Advantage” (7/8/14)

DARPA、能動的記憶の復元プログラムを開始へ

国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency:DARPA)は、「能動的記憶の復元(Restoring Active Memory: RAM)プログラム」を主導する研究チームとして、二つの大学研究チームを選出した。RAMプログラムは、軍人や退役軍人、その他の者が、心的外傷による脳損傷(traumatic brain injury: TBI)あるいは疾病の結果として生じる記憶障害を克服する一助として、無線で埋め込み式の「神経機能代替(neuroprosthetics)」の開発と試験を狙いとしている。今回選出されたのは、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(University of California, Los Angeles: UCLA)と、ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)である。共に4年間で、前者が最高1,500万ドルを、後者は同2,250万ドルを受益する。 Defense Advanced Research Project Agency “Restoring Active Memory Program Poised to Launch” (7/9/14)

NIH、アルツハイマー病のゲノム研究で次のステップへ助成

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、ゲノム・シークエンスがアルツハイマー病のリスク増大あるいは防止にどのように寄与しているのかについて研究する学術機関チームに助成を行うことを発表した。受益するのは、ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)やケース・ウェスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)など8つの大学医療センターで、いずれもアルツハイマー病のゲノム研究で先端を行く機関である。受益金額は4年間で合計2,400万ドルが予定されている。受益チームの研究者達は、「アルツハイマー病シークエンシング・プロジェクト(Alzheimer” Disease Sequencing Project: ADSP)」の第一段階で生成されたゲノム解析データの分析に取り組む。 National Institutes of Health “NIH funds next step of cutting-edge research into Alzheimer’s disease genome” (7/7/14)

サイエンス誌、論文における統計検査を強化へ

サイエンス誌(Science)の編集長は7月3日、同誌によるピアレビューで統計面の検査を強化する方針を発表した。現在、データ分析における基本的な間違いが多くの論文研究報告の非再現性の問題の原因となっているとの懸念が広がっていることを受け、多くの専門誌がその対策として新たな取り組みを行っており、サイエンス誌の動きはこれに追随するものである。サイエンス誌では、7名の専門家で構成される「校正編集者統計委員会(statistics board of reviewing editors: SBoRE)」を発足させ、同誌の内部編集者や既存の審査編集者委員会などから更なる審査の必要性を指摘された論文について、SBoREがこれらの論文を審査する外部統計専門家を任命する。 Nature News “Science joins push to screen statistics in papers” (7/3/14)

エネルギー省、革新的な再生可能エネルギー及びエネルギー効率プロジェクトを対象に40億ドルの融資保証募集を発表

エネルギー省(Department of Energy)は7月3日、オバマ大統領による気候行動計画(Climate Action Plan)を支える一環として、革新的な再生可能エネルギー及びエネルギー効率プロジェクトを対象に、最高40億ドルの融資保証を提供する計画を発表し、プロジェクトの募集を開始した。今回の募集では、一定の要件を満たすあらゆるアイデアが対象となっているが、エネルギー省では鍵となる5つの技術分野として、先端グリッド統合及び貯蔵、ドロップイン式バイオ燃料、廃棄物からエネルギーへの転換、などを挙げている。 Department of Energy “Energy Department Makes Additional $4 Billion in Loan Guarantees Available for Innovative Renewable Energy and Efficient Energy Projects” (7/3/14)

エネルギー省、地熱発電用の新型充電式エネルギー貯蔵機器の商業化を発表

エネルギー省(Department of Energy)は7月2日、極めて高い温度下でも利用可能な充電式エネルギー貯蔵機器の商業化が実現されたと発表した。こうした機器は、非常に高温の深い地層における掘削コストが障害となっている地熱エネルギー生産にとって重要な機器となる。業界パートナーであるファストCAPシステムズ社(FastCAP Systems)は、摂氏200度下でも機能するウルトラキャパシターの実証に成功し、エネルギー貯蔵及びエレクトロニクスの温度上限を引き上げると共に、地熱掘削のコストとリスクを低減できる柔軟なシステムの開発に成功した。エネルギー省による220万ドルの投資と550万ドルの民間投資によってこの新型製品が開発された。この最新のウルトラキャパシターは第三機関による実証化を完了し、今年後半に商業販売される見込みである。 Department of Energy “Energy Department Announces First-of-its-Kind, High-Temperature, Downhole Rechargeable Energy Storage Device” (7/2/14)

「米国の科学技術投資が縮小する中、国防総省にはより良い戦略が必要」との報告

米国研究評議会(National Research Council: NRC)が発表した報告書「世界の科学技術分野への戦略的関与(Strategic Engagement in Global S&T)」によれば、国防総省(Department of Defense)が科学技術(S&T)分野における世界的な競争力を維持するためには、世界的なS&T動向への認識を強化し、協力の機会を特定するために実践可能な戦略を策定する必要があるという。更に報告書は、現在、世界的な関与への障害となっている障壁(国防総省の職員が国際会議に出席するための渡航に課せられた制約など)を低減すべきであると勧告している。「国防総省が他国で起きているS&Tの進展を監視及び活用しなければ、国防総省は技術的コンピテンシーを失うリスクがあると同時に米国の経済・国家安全保障上に深刻な影響を及ぼす可能性がある」と報告書は指摘している。 National Academies “As U.S. Scientific and Technological Investments Shrink, Defense Department Needs Better Strategy for Monitoring and Leveraging Global Science and Technology” (6/30/14)