排出削減政策の効果に関する報告
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology: MIT)の研究者らが8月24日付のネイチャー・クライメート・チェンジ誌(Nature Climate Change)に発表した研究報告によれば、炭素排出削減政策によって、よりクリーンな空気が健康にもたらす効果は、同政策の費用を一部あるいは全部回収できるものであるという。研究者らは、米国内で同じような排出削減につながる3つの政策(クリーン・エネルギー基準、輸送政策、キャップ・アンド・トレード・プログラム)について調査し、その費用と効果を比較した。それによれば、輸送政策の費用に対する効果(健康問題を回避することで実現される節約)は、費用の26%の回収につながり、キャップ・アンド・トレード・プログラムの実施費用に対する効果は最高10.5倍になると試算されている(政策によって削減できる医療費や病欠日は概ね一定しており、こうした比率の差は政策の実施費用による)。また、発電所や自動車などの具体的な大気汚染源を対象とした政策は、キャップ・アンド・トレードのような比較的安価な政策に比べて大幅な効果をもたらさないと報告書では取りまとめらられている。 MIT News “Study: Cutting emissions pays for itself” (8/24/14)