NIH、医薬品検査向け組織チップ開発の第二段階へ助成

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、医薬品の安全性や効果を予測する手法の向上を目的として、「医薬品検査のための組織チップ(Tissue Chip for Drug Screening)」プログラムの第二段階に助成を行う。受益研究者たちは今後3年間を通じて、既存の立体のヒト組織チップの改良と、それらの組織チップを総合的なシステムに組み入れて人体の複雑な機能を模倣することができるようにすることに取り組む。このシステムを医薬品の評価に活用することが狙いである。NIHの国立トランスレーショナル科学進展センター(National Center for Advancing Translational Sciences: NCATS)が本プログラムを主導し、2014年に11機関に1,700万ドルが提供される(残りの2年間の財政支援は予算次第)。 National Institutes of Health “NIH funds next phase of Tissue Chip for Drug Screening program” (9/23/14)

海軍、エネルギー省、農務省が軍事用ドロップイン式バイオ燃料生産を目的に3件のバイオ精製所建設に投資

海軍(Department of Navy)、エネルギー省(Department of Energy)、農務省(U.S. Department of Agriculture)は9月19日、軍及び民間部門の輸送ニーズに対応できるドロップイン式バイオ燃料の生産能力を持つバイオ精製所(3件)を建設するため、3社と投資契約を結んだと発表した。受益企業は今後、ネバダ州、オレゴン州、メキシコ湾岸でバイオ精製所を建設する。これら3件のバイオ精製所を通じて年間1億ガロン以上の軍用級の燃料が生産される計画である。 Department of Energy “Departments of the Navy, Energy and Agriculture Invest in Construction of Three Biorefineries to Produce Drop-In Biofuel for Military” (9/19/14)

カリフォルニア州知事、州内における電気自動車の増加を目指す

カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事(Jerry Brown)は、州内の電気自動車の数を増加させることを目的とした複数の法案に署名した。これらの法案には、低所得者層が電気自動車をより購入しやすいようにすることを狙いとしたものや、低所得者地域の多世帯住宅での電気自動車用充電スタンドの設置や、カーシェアリング・プログラムへの支援提供などが盛り込まれている。同州は2030年までに州内のゼロ排気及びほぼゼロ排気自動車を少なくとも100万台にすることを目標としている。ブラウン知事は気候変動対策を自身の政権の基盤としている。 New York Times “Jerry Brown Seeks More Electric Cars in California” (9/21/14)

大統領府、ソーラー発電の導入促進とエネルギ=効率の推進を目的とした行政行動とコミットメントを発表

オバマ政権は9月18日、気候変動対策の一環として、ソーラー発電の導入の促進とエネルギー効率の推進を目的とした行政行動及び官民セクターによるコミットメントを発表した。それによれば、行政行動として①最高3件の軍事基地とパートナーを組み、退役軍人を対象にソーラー関連の職業訓練パイロット・プログラムを実施、②地方における540件の再生可能エネルギー及びエネルギー効率プロジェクトに6,800万ドルを投資、③商業用空調システム向けに省エネ基準を提案、などが発表された。これにより、2030年までに合計約3億メトリック・トンの炭素汚染が削減されるという。またこの他に、50件の企業や州政府、コミュニティ、多世帯住宅経営者などがソーラー・エネルギーの導入及びエネルギー効率の向上に対するコミットメントを発表している。 White House “FACT SHEET: White House Announces Executive Actions and Commitments from Across the Country to Advance Solar Deployment and Energy Efficiency” (9/18/14)

2016年大学生風力コンペ開催予定

エネルギー省(Department of Energy)傘下の国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory: NREL)は、「2016年エネルギー省大学生風力コンペ(2016 DOE Collegiate Wind Competition)」に参加する大学生チームを募集する「提案の要請(request for proposals: RFP)」を発表する意向であることを明らかにした。大学生風力コンペでは、2年制あるいは4年制の大学に通う大学生で構成されるチームが、市場調査に基づいた風力主導システムの設計や、製品を市販化するための事業計画の開発、一定の要件に対するシステムの構築及び試験などを競う。2016年のコンペのテーマは、グリッドに接続していない機器への電力供給を目的とした風力主導型電力システムの設計及び建設に関するものとなる。NRELは、本件に関するRFPを2014年10月後半に発表する意向である。 Department of Energy “Collegiate Wind Competition 2016 Notice of Intent” (9/18/14)

オバマ政権、抗生物質耐性菌対策のための行動計画を発表

オバマ大統領は9月18日、抗生物質耐性菌の増加への対策として、鍵となる連邦省庁に向けた行政命令(Executive Order)に署名した。同命令を通じて、関係省庁の長官が共同委員長を務める「抗生物質耐性菌対策作業部会(Task Force for Combating Antibiotic-Resistant Bacteria)」が設立されるなどする。政権はまた、「抗生物質耐性菌対策に関する国家戦略(National Strategy on Combating Antibiotic-Resistant Bacteria)」と題する報告書を発表した。同報告書には、医療や公衆衛生、獣医学、農業などにおけるパートナーと共に2020年までの達成を目指す5件の国家的目標が示されている。更に、大統領科学技術諮問委員会(President’s Council of Advisors on Science and Technology: PCAST)は、連邦政府が抗生物質耐性菌対策として実行可能な一連のステップをまとめた報告書「抗生物質耐性対策(Combating Antibiotic Resistance)」を発表した。そして国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)とバイオ医療先進研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority: BARDA)は、共同で医療従事者を対象とした迅速な診断試験の開発を促進する賞金2,000万ドルのコンペを開始することを発表している。 White House “FACT SHEET: Obama Administration Takes Actions to Combat Antibiotic-Resistant Bacteria” (9/18/14)

エリザベス・シャーウッド-ランダル氏、エネルギー副長官として承認

連邦議会上院は9月18日、エリザベス・シャーウッド-ランダル氏(Elizabeth Sherwood-Randall)をエネルギー省(Department of Energy)の副長官として承認した。シャーウッド-ランダル氏は今後、エネルギー副長官として、プロジェクトの監督・管理の強化、米国の核兵器の安全・安全保障・効果を確実にすること、政権の核不拡散議題の推進、国立研究所のネットワークによる重要な貢献の支援、政権の包括的エネルギー戦略の推進などの責務を負う。シャーウッド-ランダル氏は、エネルギー副長官に承認される前は、国家安全保障会議(National Security Council: NSC)で大統領府国防政策・大量破壊兵器対策及び武器管理担当調整官(White House Coordinator for Defense Policy, Countering Weapons of Mass Destruction, and Arms Control)を務めていた。 Department of Energy “Dr. Elizabeth Sherwood-Randall, a Top White House National Security Council Official, Confirmed as Deputy Secretary of Department of Energy” (9/18/14)

厚生省、次世代携帯型換気装置の開発を促進

厚生省(Department of Health and Human Services)は、疾病の世界的大流行やその他の公衆衛生の緊急時に備え、先進の次世代換気装置の開発を支援する。この換気装置は携帯が容易で低コスト、医師や看護婦、その他の医療関係者が特別の訓練を必要とせずに利用できる簡易なものとなることを目指す。契約を受注するのは、フィリップス・レスピロニクス社(Philips Respironics)で、契約金額は1,380万ドルとなっている。厚生省の準備・対応担当次官室(Office of the Assistant Secretary for Preparedness and Response: ASPR)傘下のバイオ医療先進研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority: BARDA)が本プロジェクトを監督する。 Department of Health and Human Services “HHS spurs innovation to develop next-generation portable ventilator” (9/17/14)

エネルギー省、米国エネルギーの生産性と製造業の強化を狙いとしたステップを発表

エネルギー省(Department of Energy)は9月17日、米国のエネルギー製造業部門を支援する「クリーンエネルギー製造イニシアチブ(Clean Energy Manufacturing Initiative)」の拡大を発表した。製造施設におけるエネルギー効率の大幅強化につながる技術の進展を目的に、12件のプロジェクトに約2,300万ドルの助成が行われる他、製造事業者がエネルギー強度の削減に自発的に取り組む「より良い工場プログラム(Better Plants Program)」などが行われる。エネルギー省は更に、2030年までにエネルギーの生産性を2倍にするというオバマ大統領の目標を支援するため、競争力評議会(Council on Competitiveness: CoC)及び省エネ同盟(Alliance to Save Energy)と共同で、「2030年エネルギー生産性の加速(Accelerate Energy Productivity 2030)」イニシアチブを新たに開始すると発表した。同イニシアチブを通じて、エネルギー費用を軽減しつつ経済成長を実現するための全国的なロードマップの作成が行われる。 Department of Energy “Energy Department Takes Major Steps to Increase U.S. Energy Productivity and Manufacturing” (9/17/14)

NSF、種の進化史に関する研究に740万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は、種の進化史に関する研究を促進するため、「生命の系図(Genealogy of Life: GoLife)」プログラムによる第1回目のグラントとして、3件の研究プロジェクトに合計740万ドルを助成した。GoLifeプログラムは、従来行われていたNSFの「生命樹構築(Assembling the Tree of Life: AToL)」プログラムの成果に基づいて行われ、種の進化的関係の復元に関するビッグデータによる収集及び分析能力の進歩を活用するものである。GoLifeプログラムの狙いは、すべての種(生存種、絶滅種、ほとんど知られていない種)の系統の進化史を解明することである。 National Science Foundation “NSF awards $7.4 million for research on species’ evolutionary history” (9/17/14)