NSF、名門4大学への新規助成を凍結 司法判断違反の可能性も

ネイチャー誌(Nature)は5月27日、米国科学財団(National Science Foundation: NSF)が、ハーバード大学(Harvard University)など大学機関に対する新規助成交付を制限していると報じた。同誌が入手した内部資料によると、NSFはハーバード、プリンストン(Princeton University)、エール(Yale University)、デューク(Duke University)の4大学への新規助成を4月9日付で保留にし、これまで計33件の研究提案が審査の最終段階で停滞していることが明らかになった。トランプ政権は昨年、反ユダヤ主義から学生の保護を怠ったとし、連邦反差別政策違反を理由に複数大学の資金を凍結した。これに対し、連邦地裁は昨年9月に政府によるハーバード大学への助成凍結措置を違法として、永久に禁止する判決を下している。法学者らは、今回の制限がこの司法判断に違反している可能性を指摘し、政府による特定の大学を標的にした司法命令回避を批判した。なお、凍結対象には政権が最優先課題とする量子情報科学やパンデミック予測研究などの事業が含まれている。

Nature “Exclusive: NSF puts new research grants to top universities on hold” (05/27/26)
https://www.nature.com/articles/d41586-026-01667-6