厚生省(Department of Health and Human Services:HHS)の現・元高官によれば、HHS傘下のバイオメディカル先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)の局長を務めていたリック・ブライト氏(Rick Bright)が突如退任した後、食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)の上級高官であるピーター・マークス氏(Peter Marks)が、トランプ政権の非公式なワクチン権威として浮上している。マークス氏は、癌専門医師で、現在は、FDA内でワクチン及び遺伝子治療の許認可を監督する部門の長を務めている。HHSは、マークス氏を、BARDA及びその他のワクチン開発担当局の非公式アドバイザーと位置づけつつある。「ワクチンで世界クラスの専門家」と評されるマークス氏がより重要な役割を担うことで、「最近のBARDA内の人事改造がパンデミック対応の遅れにつながる」という懸念が緩和されるとも見られている。一方、ブライト氏は、トランプ大統領が、証拠が欠落しているにもかかわらず、コロナウィルス治療にヒドロキシクロロキンの使用を称賛したことに抵抗を示したため、政治的理由で退任に追い込まれたと主張している。
Politico “FDA official steps into vaccine vacuum after shakeup” (4/29/20)