米国の悩み:中国抜きでどのように兵器用の鉱物を確保するか

​米政府は、兵器及びハイテク機器の生産に使用される特殊鉱物について、中国への依存を低減したいと考えているが、それに伴うジレンマに悩んでいる。カリフォルニア州南部のマウンテン・パス(Mountain Pass)は、ミサイルや戦闘機、夜間ビジョン・ゴーグル、その他の機器に使用されるレアアースの鉱山である。米国内で唯一の鉱山であり、世界8番目の埋蔵量とされている。しかし、エネルギー省(Department of Energy)は政府系の科学者に、この鉱山の所有者であるMPマテリアルズ社(MP Materials)と協力しないよう求めている。その理由は、中国系投資家がMPマテリアル社の約10%を所有しており、売上や技術ノウハウについて中国に依存しているためである。エネルギー省の指示は、米国の商業レアアース業界の復活を目論む米政府高官が直面している相反する圧力を象徴する。レアアースの世界供給を支配している中国との関係が緊張し、米国議員が重要な国防部品を競合国に依存する危険性について警告している中、米国内のレアアース生産を復活させることは、米政府の優先事項となっている。​

Reuters “American quandary: How to secure weapons-grade minerals without China” (4/22/20)