国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)が、宇宙ロケット発射に関する手法とプロセスを重視して実施した「発射チャレンジ(Launch Challenge)」は、立ち上げから2年未満で、勝者が出ないまま、3月2日に終了した。最後に残った唯一の参加者、アストラ社(Astra)は発射前のカウントダウン開始まで1分を残したところで発射を断念した。今回、DARPAが設定したタイムラインで柔軟かつ応答型の発射能力を実証することは極めて難しいことが証明された。アストラ社は、発射のわずか30日前に最終的な目標軌道と到着後の搭載機器に関する情報を受け取り、時間的制約、気象、場所の制限があったにもかかわらず、ロケットを製造し、パシフィック・スペースポート・コンプレックス-アラスカ(Pacific Spaceport Complex- Alaska: PSC-A)で発射オペレーションを設定する所まで到達した。DARPA発射チャレンジのプログラム・マネジャーは、「アストラ社が短期間に2つの地点から2つの発射を成功させるという成果を期待していた。(それは叶わなかったが)同社が最小限のインフラと発射条件に関する知識がほとんどない中で、発射日までこぎつけたことで、目標の多くが達成されたと我々は見ている」と述べた。
Defense Advanced Research Project Agency “DARPA Launch Challenge Closes With No Winner” (3/3/20)