CSIS、法的枠組みの整備を提言 チップ追跡は逆効果  

戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)は11月6日、人工知能(AI)覇権維持には、半導体への追跡機能搭載よりも制度的執行力の強化と国際的信頼の獲得が不可欠と発表した。報告書は、トム・コットン上院議員(Tom Cotton、アーカンソー州選出共和党)が提出した「チップ安全保障法(Chip Security Act)」について、チップ追跡は技術的課題が多いことに加え、情報を管理される懸念もあり、むしろ国際市場での信頼を損なうリスクがあると指摘している。過去のクリッパー・チップ(Clipper chip)事件や、最近のエヌビディア社(Nvidia)製チップを巡る中国の反発を教訓とし、過度な規制が同盟国を代替供給源へ向かわせる可能性があるとし、真の対策としてハードウェアへの介入ではなく、産業安全保障局(Bureau of Industry and Security: BIS)の調査能力を拡充した同盟国との情報共有強化を強調した。さらにAI開発の主戦場がクラウドへ移行している現状を踏まえ、物理的規制からクラウドサービスへの監視強化への移行も提言している。

CSIS “The Architecture of AI Leadership: Enforcement, Innovation, and Global Trust” (11/06/25)
https://www.csis.org/analysis/architecture-ai-leadership-enforcement-innovation-and-global-trust