米国アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は、「医療画像用モリブデン99(Molybdenum-99 for Medical Imaging)」と題する報告書を発表し、「医療診断画像分野で世界的に使用されているアイソトープ、モリブデン99とテクネチウム99m(モリブデン99を親核種とする)の供給は、現在のところ国内外の需要に十分対応しているが、その生産拠点の一つであるカナダの原子炉が2016年10月に運用を停止した後、現行のサプライヤーに不備が生じた場合、深刻な供給不足に陥り、医療ケアに影響をもたらす可能性がある」と警告している。報告書は、米国政府がカナダ政府との協議を継続し、2016年10月から2018年3月(カナダの原子炉が全面停止となる)の間、必要が生じた場合は、モリブデン99の生産を再開できるよう体制を整えておくことを勧告している。
National Academies “New Report Warns of Potential Supply Shortage of the Medical Isotopes Molybdenum-99 and Technetium-99m in U.S.” (September 2016)