電力研究所(Electric Power Research Institute: EPRI)は8月11日、人工知能(AI)の急速な発展、特に大規模最先端モデルの訓練による電力需要の急増に関する報告書「スケーリング則による知能拡大:AIによる電力需要が指数関数的に増加(Scaling Intelligence: The Exponential Growth of AI’s Power Needs)」を発表した。AI電力消費の技術的要因を詳細に分析し、各トレーニング施設から広範なAIインフラに亘る将来的な電力需要を予測した同報告書は、特に大規模言語モデルなどの最先端モデルの訓練には膨大な計算能力が必要とし、それに比例した電力消費が急増すると報告している。この傾向が続けば、AIデータセンターの電力需要は現在の5ギガワット(GW)から大幅に増加して、2030年までに 50 GWになることが推定され、電力網への負荷が大幅に高まるとも指摘した。この対応に向け、同研究所はエネルギー部門における再生可能エネルギーの導入加速、送配電インフラの強化、エネルギー効率の改善など、包括的な対策を講じる必要があると提言している。
EPRI “Scaling Intelligence: The Exponential Growth of AI’s Power Needs” (08/11/25)
https://www.epri.com/research/products/000000003002033669
参考記事:Axios “AI training to have whopping power needs, report says” (08/12/25)
https://www.axios.com/2025/08/12/ai-training-power-needs