厚生省、約5億ドルのmRNAワクチン契約を打ち切り

厚生省(Department of Health and Human Services)は8月5日、mRNAワクチン開発に関する約5億ドルの助成金及び契約を打ち切りにしたと発表した。厚生省は5月にも、鳥インフルエンザのワクチン開発に取り組んでいたモデルナ社(Moderna)への約6億ドルの契約を取り消しており、今回の一件はmRNAワクチン研究への新たな打撃となる。科学者の多くは、mRNAワクチンはパンデミックの際に米国民を守る最良の選択肢と考えており、今回の決定に失望している。伝統的なワクチンの開発・試験には数年を要することもあるが、mRNAワクチンは数か月で開発でき、ウィルスの変化に伴い早急に変更することも可能である。しかし、ロバート・ケネディ厚生長官(Robert F. Kennedy Jr.)を始めとするワクチン懐疑派はmRNAワクチンを疑いの目で見ている。厚生省によれば、今回の中止の対象となるのは、バイオメディカル先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)が管理する22件のプロジェクトである。

New York Times “HHS Winds Down mRNA Vaccine Development Under BARDA” (08/06/25)
https://www.nytimes.com/2025/08/05/health/rfk-jr-vaccine-funding.html