SFLC、データセンター電力需要予測の不確実性・誇張表現に警鐘

ロンドン経済インターナショナル社(London Economics International:LEI)は7月7日、非営利組織の南部環境法センター(Southern Environmental Law Center:SFLC)からの委託を受けて作成した報告書「不確実性と上昇バイアスがデータセンダー電力需要予測に内在(Uncertainty and upward bias are inherent in data center electricity demand projections)」を発表した。本報告書は、米国データセンターの成長に伴う電力需要予測について、不確実性と体系的な誇張表現の影響を大きく受けているとし、バイアスを反映して悪化する業界の問題とインセンティブを特定し、米国南東部への影響を明らかにしている。具体的に、データセンター電力需要予測における不確実性と上昇バイアス及び、米国南東部におけるデータセンター電力需要予測に関する推測データの誇張により、①需要を充足するために提案された新たなエネルギーインフラ利用が不十分、②不必要なインフラを過剰に構築、③化石燃料の封印、④エネルギー費の高騰、⑤より確実且つ費用効率のよいクリーンエネルギーの締め出し、などに繋がる可能性を指摘した。それ以外にも、1)データセンター開発者による過剰な要求、2)厳密調査に対するインセンティブの欠如、3)料金支払者の経済的リスク、4)ボトルネック・リードタイム・半導体チップの供給制限などが需要拡大を抑制、などを指摘している。

Southern Environmental Law Center “Uncertainty and upward bias are inherent in data center
electricity demand projections” (07/07/25)
https://www.selc.org/wp-content/uploads/2025/07/LEI-Data-Center-Final-Report-07072025-2.pdf