OSTP長官、最高水準科学の導入に向けた指標を発表

大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)のマイケル・クラツィオス長官(Michael Kratsios)は、連邦行政府・省庁の長官宛に6月23日付メモを送付し、トランプ大統領が5月23日に発令した大統領令「最高水準科学の復活(Restoring Gold Standard Science)」に記載された指示に従い、各連邦省庁が最高水準科学の理念を導入するための指標を提供した。クラツィオス長官は、「最高水準科学の重要性」「最高水準科学の理念」「省庁における導入」の3項目に分けて指標を提供し、「最高水準科学の理念」では、①再現可能性、②透明性、③エラー・不確実性の伝達、④協力・学際性、⑤発見事項・仮定への懐疑性、⑥仮説の反証可能性の構築、⑦偏見のないピアレビューの実施、⑧マイナスの結果をプラスの成果として受容、⑨利益相反の不在、という主要理念9項目を挙げ、これらの理念に準拠して科学活動に取り組むよう指示した。また、最高水準科学実行計画を概説した報告書を本メモ発行日から60日後の8月22日までにOSTPに提出し、各省庁のウェブサイトにも掲載するよう指示した。報告書には、1)主要理念各項目への具体的対応策、2)主要理念への準拠・科学の質への影響の評価のために作成する基準・評価システム、3)省庁職員による主要理念の理解・順守のための研修・リソース提供計画、4)最高水準科学の実行に向けた技術の活用方法、5)最高水準科学の実行において直面した問題、を含めるよう指示している。なお、2026年以降は、年次報告書を毎年9月1日までにOSTPに提出することが要求されている。

The White House “Agency Guidance for Implementing Gold Standard Science in the Conduct & Management of Scientific Activities” (06/23/25)
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2025/03/OSTP-Guidance-for-GSS-June-2025.pdf