トランプ大統領は、原子力規制委員会(Nuclear Regulatory Commission:NRC)コミッショナーのクリストファー・ハンソン氏(Christopher Hanson)を6月13日に突然解任した。ハンソン氏は、解任の理由はなく、現行法及び独立省庁被任命者の解任に関する慣例に反するものと主張している。一方、大統領府広報官は、トランプ大統領は行政府内の職員を解任する権限を保有すると主張しているが、ハンソン氏の解任理由は明らかにしていない。NRCは5人のコミッショナーで構成されるが、ハンソン氏の解任により空席が1つでき、連邦議会上院が7月1日までにデービッド・ライト委員長(David Wright)の再任を承認しない場合は空席が2席となる。トランプ大統領は、①原子炉建設許可の迅速化、②米国内の原子力サプライチェーン拡大、③NRC改革、④2050年までに原子力発電能力300ギガワットの追加、を目的とする大統領令4件を5月に発令したばかりで、突然のコミッショナー解任により現行の取り組みの進行を妨げる可能性があり、原子力産業監視機構及び擁護団体は、いずれも懸念を表明している。
Utility Dive “Trump’s NRC firing raises alarms at pro-nuclear and watchdog groups alike” (06/23/25)
https://www.utilitydive.com/news/trumps-nrc-firing-Hanson-raises-alarms/751281/