サイエンス誌(Science)は12月10日、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency: DARPA)が人工知能(AI)ツールを活用し、感染症などの流行性疾病の拡大を数日でモデル化することを可能にしたと報じた。2022年に開始した2,940万ドルの科学的知識抽出・モデリング自動化プロジェクト(Automating Scientific Knowledge Extraction and Modeling : ASKEM)プログラムには、大学・企業・政府ラボの9チームが参加し、従来人の手で行われていた数百万行に亘る疫学モデルのブラックボックス・コード調整をAIに置き換えることにより、科学者はコード不要で編集・更新作業を行うことが可能になった。ミトレ社(MITRE)社のテストでは、インフルエンザ・RSV・COVID-19の同時感染モデルや肝炎Aワクチン効果モデルを従来の手法よりも83%速く作成したという。主要ツールのテラリウム(Terarium)はギットハブ(GitHub)上で無料公開されており、保健・国防・情報機関への展開も検討されている。
Science “U.S. military funds AI tools to speed modeling of viral outbreaks” (12/10/25)
https://www.science.org/content/article/u-s-military-funds-ai-tools-speed-modeling-viral-outbreaks