LPSC、大統領令に沿った発表要件へ変更 科学者が反発

サイエンス誌(Science)は11月20日、トランプ政権の反多様性、公平性、包括性(DEI)に関する大統領令に従うことを求める新たな要件が、2026年開催予定の月惑星科学会議(Lunar and Planetary Science Conference: LPSC)に導入されたと報じた。これにより学会に参加する惑星科学者らは、提出予定の書類からDEIに関連する内容を抑制するか、発表を断念するかの選択を迫られることになる。今年初めに大学宇宙研究協会(Universities Space Research Association: USRA)傘下の月惑星研究所(Lunar and Planetary Institute: LPI)が、DEI関連の内容をウェブサイトから削除した動きに続くもので、科学者らは今回の決定を「検閲」と表現し、強く反発している。USRAは、一般公開から削除した全ての記録を安全に保管しており、復元が可能であるとした上で、法的リスクを回避するためにDEI関連の抽象論文を削除したと説明しているが、多くの研究者はその姿勢に失望し、科学的自由の侵害を憂慮しているという。

Science “‘This is censorship.’ Conference requires abstracts to comply with Trump anti-DEI order” (11/20/25)
https://www.science.org/content/article/censorship-conference-requires-abstracts-comply-trump-anti-dei-order