大気汚染と、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)などの呼吸器系疾患の間の関係が指摘されているにもかかわらず、環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)のアンドリュー・ウィーラー長官(Andrew Wheeler)は4月14日、「微小粒子状物質(すす)の現行基準を維持する」と発言し、大気質基準を強化しない方針を表明した。EPAのスタッフは昨年、年間の粒子状物質基準を1立方メートル当たり8~10マイクログラムに強化することを勧告し、「同数値を9に強化することで年間約1万2,000人の命を救うことができる」としていた。EPAのクリーンエア科学諮問委員会(Clean Air Scientific Advisory Committee: CASAC)では本件について意見が割れていた。ウィーラー長官は、「米国は世界で最も清浄な大気を有している国の一つで、我々はこれを維持する。現行基準は公衆衛生を保護している」と述べた。
Washington Post “Trump officials reject stricter air quality standards, despite link between air pollution, coronavirus risks” (4/14/20)