現在、遠隔地で米兵のための戦術的な長距離通信を確立するには、巨大なパラボラ・ディッシュ、背の高い支柱式のアンテナ、大規模なアンテナドーム、高出力の増幅器を必要とする。これらのアンテナは大型で目に付きやすく、高周波信号は電波妨害に脆弱である。大型のアンテナ及び増幅器への依存を打破すべく、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は最近「対応力のあるネットワークによる分散型モザイク通信(Resilient Networked Distributed Mosaic Communications: RN DMC)」プログラムを発表した。RN DMCは、空間的に分散された低SWaP-C(サイズ、重量、電力、コスト)トランシーバー・エレメント(通称「タイル」)で構成される「モザイク」アンテナを通じた長距離コミュニケーションを提供することを狙いとしている。RN DMCには、①システム・デザイン、②実験的パフォーマンス検証、③運用アーキテクチャ定義、という3つのフォーカス・エリアが含まれる。プログラムは3段階に分けて、合計45か月間行われる。