ローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory: LBNL)は5月21日、大型太陽光発電・蓄電併設型(Photovoltaic-plus-storage: PV+S)事業の市場卸売価格を調査し、理想値と実測値の乖離について発表した。2024年に稼働中の280事業(全米の約95%)を対象に、電力、容量、系統安定化(アンシラリー)サービスの各市場における時間ごとの最適運用をシミュレーションしたところ、蓄電池併設により、市場平均価格が従来の単独太陽光の29ドル/メガワット時(MWh)から75ドル/MWhへと上昇した。税額控除を考慮した2020〜2024年最適価格も平均発電コストを1MWhあたり約35ドル上回った。一方で、実際の運用・収益データが収集できた51事業では、2024年収益は39ドル/MWhにとどまり、理想値の62%となった。市場価格にプレミアムを上乗せした蓄電価格も理想値の38%にとどまり、市場への参加形式や二国間取引の価格設定、古い施設での系統充電制限、価格・発電量予測の誤差、契約上のインセンティブがその原因となっている。
ETA “Modeled vs. empirical wholesale market value for co-located solar + storage projects” (05/21/26)
https://emp.lbl.gov/news/modeled-vs-empirical-wholesale-market-value-co-located-solar-storage-projects