ロッキー国立研究所(National Laboratory of the Rockies: NLR)は5月19日、国内初の大容量負荷試験施設「アゴラ(Agora)」の稼働を開始したと発表した。大規模データセンターの相互接続に伴う技術的な複雑性を再現できる国内唯一の施設で、エネルギー省(Department of Energy)が主導する「統合エネルギーシステムに関する先端研究(Advanced Research on Integrated Energy Systems: ARIES)」の一環である。これまでのデータセンターは主に大規模電力消費施設として運営され、一方の電力会社も系統安定化に向けた十分な情報が不足していたことから、新施設では既存系統を保護しつつ、需給逼迫時の電力削減などコスト削減と電力供給の信頼性維持を両立する運用手法を検証する。既にシュナイダーエレクトリック社(Schneider Electric)やベラス社(Verrus)などの企業が参加し、実社会の条件下での詳細な系統相互作用の研究が進められており、今後も公益事業体や事業者と提携を進め、進化する業界ニーズに合わせて機能を拡張していく方針である。
NLR “News Release: NLR Launches Agora, First-of-Its-Kind Large-Load Grid Integration Test Bed” (05/19/26)
https://www.nlr.gov/news/detail/press/2026/news-release-nlr-launches-agora-first-of-its-kind-large-load-grid-integration-test-bed