シンクタンクのアトランティック・カウンシル(Atlantic Council)は10月9日、極超音速兵器の開発と配備で中国とロシアに著しく後れを取っているとする報告書を発表した。極超音速能力タスクフォース(Hypersonic Capabilities Task Force)のまとめによると、戦場戦略におけるこれらの国との非対称性が米国を著しく脅かしていると指摘し、国の抑止力と防衛戦略の根本的な見直しを提言している。具体的には、中国などが構築する接近阻止・領域拒否(Anti-access/Area-denial: A2/AD)環境打破に向け、攻撃用の極超音速兵器(マッハ5を超える速度で飛行、数秒で数マイルを移動)を相当数配備することが不可欠であると強調した。また地対空ミサイルのパトリオット(Patriot)や終末高高度防衛ミサイル(Terminal High-Altitude Area Defense: THAAD)などの極超音速兵器を迎撃する能力の強化も急務と訴え、国防総省(Department of Defense)と議会に対し、現行システムの調達加速、次世代システムの開発、試験インフラの拡充、同盟国との共同生産など強く促している。
Atlantic Council “The imperative for hypersonic strike weapons and counterhypersonic defenses” (10/09/25)
参照記事:Axios “Exclusive: U.S. trails China and Russia on hypersonic weapons, task force finds” (10/09/25)
https://www.axios.com/2025/10/09/hypersonic-missiles-china-russia-atlantic-council