元グーグルCEO、南極海調査に資金提供

ワイアード誌(WIRED)は10月2日、グーグル社(Google)元CEOのエリック・シュミット氏(Eric Schmidt)が設立した財団が南極海の炭素循環システム解明に向け、資金提供すると報じた。これは、無人水上艇(Uncrewed surface vessels: USV)による調査プロジェクトで、シュミット・サイエンス財団(Schmidt Sciences)は今後5年間で4,500万ドルを投じ、南極周辺の海域に4隻を派遣する。南極海は海洋による二酸化炭素吸収の世界約40%を担う重要な炭素吸収源であるが、遠隔地であることに加え、周辺海域の荒波や極端な気象条件のためデータ収集が困難であった。そこで無人船を投入し、機械学習で最適な航路を決定しつつ、冬季も含め継続的にデータを収集することで、科学的理解の向上をはかるという。具体的に、水中の二酸化炭素分圧をより精密に測定して、炭素循環プロセスに関する知見を確保することを狙っており、海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration: NOAA)の予算30%削減が提案される中、科学者らは民間の資金提供がますます重要になっていると指摘している。

WIRED ” Former Google CEO Will Fund Boat Drones to Explore Rough Antarctic Waters” (10/02/25)
https://www.wired.com/story/former-google-ceo-will-fund-boat-drones-to-explore-rough-antarctic-waters/