コンピューター・チップなど重要技術の生産をアジアに依存していることへの懸念が高まり、トランプ政権と半導体企業は、米国内でチップ生産工場を立ち上げるための展開を模索している。米国内に最先端のチップ工場ができれば、業界の様相は変わり、多くの米国企業が数十年間にわたってアジアへの拡大を続けてきた後の国内回帰となるだろう。米国高官及び企業幹部は、世界のサプライ・チェーンを混乱から防ぐことについて長期的な懸念を持っていたが、今回の新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより、その懸念が強調される形となった。政権高官は、特に台湾への依存を懸念している。台湾積体電路製造(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.: TSMC)は、世界最大の契約チップ・メーカーで、最速かつ最先端のチップを製造できる世界で3社の一つである。情報筋の話によれば、トランプ政権の高官は、インテル社(Intel Corp.)及びTSMCとの間で、米国内での工場生産について協議している。また、一部の政府高官は、テキサス州オースチンにあるサムスン電子(Samsung Electronics Co.)のチップ工場が契約製造事業を拡大してより先端のチップを製造できるよう、支援することにも関心を示している。
Wall Street Journal “Trump and Chip Makers Including Intel Seek Semiconductor Self-Sufficiency” (5/11/20)