「NIHによるピアレビュー審査者排除のプロセスは依然として謎」との報告​

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は、研究資金を求める8万件以上のプロポーザルを審査するため、毎年約2万7,000人の科学者を審査員として登録している。これらの科学者はボランティアであるが、研究の完全性に関するNIHの基準を維持することが期待されており、そうでない場合、NIHは審査員プールから排除することができる。NIHの親機関である厚生省(Department of Health and Human Services)の監察総監室(Office of Inspector General: OIG)の報告書によれば、2019年11月の時点で、こうした審査員の77名が、機密保持違反を理由に「不可(Do Not Use)」リストに記載されている。また、47名が、外国機関との関係についてNIHへの開示を怠ったことを潜在的に実証する証拠により、「警告」扱いとなった。更に、2019年12月には、55名の科学者がセクシャル・ハラスメントの疑いにより審査員プールから除外された。OIGの報告書は、NIHによるこうしたステップを称賛しているものの、「NIHは、グラント実施プロセスを保護するために、審査員の排除にどのような基準が適用されているのかについて透明性を高めることを含め、更なる努力をすべきである」と述べている。​

Science “NIH’s process for removing reviewers remains a mystery, watchdog finds” (4/6/20)