Day: January 28, 2026

NASA新CAIOにケビン・マーフィー氏

FedScoopは1月27日、ケビン・マーフィー氏(Kevin Murphy)が航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)の最高AI責任者(Chief AI Officer: CAIO)兼チーフ・データ・オフィサー(Chief Data Officer: CDO)に就任したと報じた。マーフィー氏は2025年11月30日から職務を代行しており、初代CAIOのデービッド・サルバニーニ(David Salvagnini)氏の後任となる。NASAに勤務して17年以上となる同氏は、ゴダード宇宙飛行センター(Goddard Space Flight Center)でシステムアーキテクトとして業務に携わり、データ科学主導者としてもクラウドコンピューティングや機械学習などの技術開発を推進してきた。また、高性能計算環境(High-end computing capability: HECC)ポートフォリオも監督してきた経緯があることから、まず2025年度のAI使用事例インベントリの取りまとめを主導するとし、これはトランプ政権下で初の公開となる見通しであるという。 FedScoop “NASA has a new acting AI and data chief” (01/27/26) NASA has a new acting AI and data chief

FAA、ドローン規制案に関する情報提供募集を再開

FedScoopは1月27日、連邦航空局(Federal Aviation Administration: FAA)がドローンに関する情報提供要求(RFI)を再開したと報じた。関係者との聴聞会も2回開催し、既に3,100件以上のコメントが寄せられているが、規則策定に際し更なる意見を考慮するという。これはドローン関連規則策定を2月1日までに完了させるという大統領指示に沿う取組で、FAAは当初、60日間のコメント期間は十分として延長要請を退けていたが、位置情報の共有や検知技術をめぐる論点を十分に把握する必要があるとして、2週間の追加募集に踏み切った。この発表はFAAが組織再編計画を公表したわずか数日後に行われたもので、FAAはドローンや先進航空技術を専門に扱う新オフィス設置を含む組織構造の抜本的見直しを進めている。FIFAワールドカップ2026など大型イベントを控え、連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency: FEMA)は2億5,000万ドルを投じるなど政府全体で対ドローン能力強化を推進している。 FedScoop “DOT reopens drone-related RFI amid plans for new FAA office” (01/27/26) DOT reopens drone-related RFI amid plans for new FAA office

セールスフォース社、陸軍向け55億ドル契約を締結

NEXTGOV/FCWは1月26日、セールスフォース社(Salesforce)が人工知能(AI)、データ、クラウド技術を国防総省(Department of Defense)に提供する10年間の契約を締結したと報じた。同社傘下のコンピュータブル・インサイツ社(Computable Insights LLC)が契約主体で、契約額の上限は56億ドルに設定された。この無期限・無制限数量(Indefinite- Delivery Indefinite-Quantity: IDIQ)契約により、陸軍及び国防総省は、同社のクラウドベース基盤「ミッションフォース・ナショナル・セキュリティ(Missionforce National Security)」へのアクセスが可能になり、意思決定支援、作戦最適化、兵士及び一般職員への支援機能が強化することが可能になるという。同基盤は採用・訓練、分析、ワークフロー合理化に加え自律型AI機能を備えており、調達期間を数カ月から数日に短縮することができるという。市場調査専門のIDC社は、このIDIQ契約への転換により分野横断的な活用が可能になり、同省全体における生産性向上につながるとしている。 NEXTGOV/FCW “Salesforce signs $5.5B contract with the Army” (01/26/26) https://www.nextgov.com/acquisition/2026/01/salesforce-signs-55b-contract-army/410955/?oref=ng-skybox-hp

2025年は1万人超のSTEM分野人材が流出 サイエンス誌調べ 

サイエンス誌(Science)は1月26日、2025年に政府機関を離職したSTEM分野博士号保持者が1万人を超えたと報じた。これは前年比の約2.2倍で、昨年度末時点の14%に相当する数で、14機関では計4,224人が離職し、採用1人に対して離職が11人という比率となったという。特に米国科学財団(National Science Foundation: NSF)の減少が顕著で、博士号を持つ職員40%にあたる205人が離職した。国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)でも1,100人以上が離職しており、環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)や農務省森林局(U.S. Forest Service: USFS)などでも職員数が減少した。主に政策の不一致や解雇への不安による自発的な退職に加え、NSFが専門出向者向けポストを4分の3削減した影響も大きいとしている。またエネルギー省(Department of Energy)や疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)を含む各機関でも高度専門人材の流出が進んだ。 Science “U.S. government has lost more than 10,000 STEM Ph.D.s since Trump took office” (01/26/26) https://www.science.org/content/article/u-s-government-has-lost-more-10-000-stem-ph-d-s-trump-took-office

運輸省、FAA再編を発表 安全性強化へ

運輸省(Department of Transportation)は1月26日、連邦航空局(Federal Aviation Administration: FAA)の組織再編計画を発表した。安全監督体制強化とイノベーション促進を目指すもので、過去最大規模となる。これに伴い、2024年FAA再授権法で支援された安全監督部門を新設し、組織全体で一元化した安全管理システムとリスク管理戦略を導入する。これにより、従来各部門に分散していた安全データの共有が可能になるという。また、新型航空管制システムの導入を加速する空域近代化局(Airspace Modernization Office)やドローンや電動垂直離着陸機(eVTOL)などの統合を監督する先進航空技術室(Office of Advanced Aviation Technologies)も新設する。ショーン・ダフィー運輸長官(Sean P. Duffy)は「空域整備に125億ドルの予算を獲得したが、資金だけでは不十分」とし、組織改革により官僚主義を排除し、業務を合理化しつつ、イノベーションを奨励しながら安全性を高めると強調した。なお、今回の再編では人員削減は行わない方針であるという。 Department of Transportation “Trump’s Transportation Secretary Sean P. Duffy & FAA Administrator Bryan Bedford Unveil New Agency Structure to Enhance Safety, Embrace Innovation, & Increase Transparency” (01/26/26) https://www.transportation.gov/briefing-room/trumps-transportation-secretary-sean-p-duffy-faa-administrator-bryan-bedford-unveil

NIH、胚性幹細胞新技術に関するRFI発表

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は1月23日、人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells: iPS細胞)や成体幹細胞などに関する新技術に関し、一般から意見を求める情報提供依頼(Request for Information: RFI)を発表した。現在、503のヒトES細胞株が研究での使用を承認されているが、最後の承認は2023年12月で、登録機関が設立された2009年以降、審査に提出される細胞株の数は減少傾向にあることから、ヒトES細胞に代替する研究分野を特定する。ロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官(Robert F. Kennedy, Jr.)は「新技術が証明されれば、その代替手段に投資する」と述べ、意見公募に伴いNIHは、調査期間中のヒトES細胞登録機関(NIH Human Embryonic Stem Cell Registry)への新規細胞株の審査・承認業務を一時停止する。RFIへの回答は4月24日まで受け付け、既に承認された細胞株はNIH助成研究で引き続き使用可能とし、ヒト胚からヒトES細胞株の作成は、NIH支援研究において引き続き禁止している。 NIH “NIH Proposes Embryonic Stem Cell Research Shift to Put Patients First” (01/23/26) https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-proposes-embryonic-stem-cell-research-shift-put-patients-first