豪戦略的政策研究所、重要技術トラッカー2025年版を発表

オーストラリア戦略的政策研究所(Australia Strategic Policy Institute: ASPI)は12月1日、重要技術トラッカー(Critical Technology Tracker)の2025年版を発表した。74の現行及び新興技術に関する質の高い研究を評価したもので、66の技術において中国が1位となっている。これには、原子力エネルギー、合成生物学、小型衛星等が含まれる。米国は残りの8技術で1位となっており、量子計算や地球工学等が含まれる。これは今世紀初めには、米国が対象技術の90%以上で1位を占め、中国が5%以下であったことと比べると、劇的な転換である。日本については、かつては8技術で上位5位以内であったが、現在は4技術で上位5位以内となっている。ASPIの分析は、世界中で900万点以上の論文を含むデータベースを基に、被引用数が多い論文の特定とその国の世界的シェアを算出して順位付けしたもので、ASPIは、「トラッカーは特定の国の重要技術における総合的な強さを測定したものではなく、それらにおける研究パフォーマンスを測定したものである」と説明している。

Australian Strategic Policy Institute “ASPI’s Critical Technology Tracker: 2025 updates and 10 new technologies” (12/1/25)

参考:Nature “China leads research in 90% of crucial technologies — a dramatic shift this century” (12/12/25)
https://www.nature.com/articles/d41586-025-04048-7