スタンフォード大学(Stanford University)の「人間中心のAI研究所(Human-centered Artificial Intelligence: HAI)」は3月29日、「国家研究クラウド:米国イノベーションの継続を確実に(National Research Cloud: Ensuring the Continuation of American Innovation)」と題する記事を発表した。記事は、「米国はこれまでの所、AI研究のリーダー的存在であり続けているものの、基礎研究への政府投資の減少、コンピューター資源と大規模なデータセットへのアクセスの欠落により、世界における米国の位置づけは脅かされている。現在のAIは、大規模な機械学習モデルを訓練及び導入するために、大規模なコンピュータ計算、データ、専門性を必要としているが、そのための資源を有しているのはほんの一握りの企業である」としている。その上で、HAIは、「米国政府主導で、学術機関、政府、産業によるタスクフォースを設立し、国家研究クラウド(National Research Cloud)の立ち上げに取り組む」ことを要請している。HAIはこの取り組みを昨年開始し、大統領と議会宛ての書簡に22の有力大学の学長などから署名を得る努力をした。HAIは、「我々は現在、世界が直面しているパンダミックへの対応に焦点を当てるべきであり、この合同書簡を今発表することは控えるが、その一方でこのイニシアチブを前進させることは重要である」と発表している。
Human-centered Artificial Intelligence, Stanford University “National Research Cloud: Ensuring the Continuation of American Innovation” (3/29/20)