STEM人材が逼迫 国内外の人材育成パイプラインひずみが深刻

米国大学協会(Association of American Universities: AAU)は5月29日、ハイテク・研究集約型経済を支える科学・技術・工学・数学(STEM)分野の人材育成や受け入れが十分に行われていないとする国家科学審議会(National Science Board: NSB)の報告書について伝えた。2024年の米国における研究開発(R&D)投資は、経済全体の約3.4%に相当する約1兆90億ドルに達するなど急速に拡大し、労働需要も高まる一方で、国内学生の数学・科学の学力水準が低下し、大学のSTEM学位取得者数の将来的な減少が懸念されている。また、STEM分野における海外留学生の在籍数が昨年秋に前年比9%減少するなど国際人材の獲得も滞っているとし、報告書は、国の移民政策厳格化による査証制限などで、優秀な研究者が他国へ流出している現状も指摘した。これを受け同協会は、人工知能(AI)や半導体、量子情報科学、バイオテクノロジー、先端製造業などの新興技術による優位性維持に向け、教育現場の改善や留学生を呼ぶ持続可能な戦略が不可欠であると訴えている。

AAU “America’s STEM Talent Pipelines Are Under Strain” (05/29/26)
https://www.aau.edu/newsroom/leading-research-universities-report/americas-stem-talent-pipelines-are-under-strain