研究大学や技術系企業、大手科学団体などで構成される「米国イノベーションに関する作業部会(Task Force on American Innovation)」は2012年12月、新たな報告書「米国の例外主義、米国の衰退?(American Exceptionalism, American Decline?)」を発表した。これは、同作業部会が過去2回(2005、2006年)にわたって鍵となるベンチマークや経済競争力について作成した報告書の更新版となるもので、それによれば、過去2回の報告書で指摘された研究開発の停滞及び衰退の傾向は現在も変わっていないという。報告書は、米国イノベーションシステムの健全性が悪化している明らかな兆候として、米国の小中高教育制度が停滞している点とSTEM分野に進む米国人学生の数が不十分である点を挙げている。報告書は更に、米国政府による科学研究への投資の重要性と必要性を強調し、結論や勧告を提示している。
American Institute of Physics “Update Report on Benchmarks of US Innovation and the Knowledge Economy” (2/12/13)