2大学がメリーランド大学で成功を収めるSTEMプログラムの導入に向け取り組み開始

メリーランド大学(University of Maryland)で過去25年間にわたって実施されているメイヤーホフ・スカラー・プログラム(Meyerhoff Scholars Program)は、STEMの分野で少数派の学生を育成することに成功しているプログラムとして全国的に知られているが、他大学で同じようなプログラムが実施されたことがない。こうした中、同大学とペンシルバニア州立大学(Pennsylvania State University)、ノースカロライナ大学(University of North Carolina)、ハワード・ヒューズ医療研究所(Howard Hughes Medical Institute: HHMI)が協力し、メイヤーホフ・スカラー・プログラムの要素を両大学で再現することが可能かどうか取り組む。今回の取り組みを通じて得られた情報は文書化、評価、共有され、他大学でも利用できるようにする計画である。 Howard Hughes Medical Institute “Three Universities Unite to Replicate and Spread Successful STEM Program” (5/20/14)

NCATSの諮問委員会、トランスレーショナル科学に関する報告書を発表

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)傘下の国立トランスレーショナル科学進展センター(National Center for Advancing Translational Sciences: NCATS)の諮問委員会は5月16日、「臨床・トランスレーショナル科学アワード(Clinical and Translational Science Awards:CTSA)」のあり方に関する報告書草案を発表した。同報告書は、昨年6月に医学研究所(Institute of Medicine: IOM)の委員会が発表した報告書および勧告に基づいたもので、4億7,500万ドルにものぼるトランスレーショナル研究センター・コンソーシアムの評価測定方法についていくつかの提案を行っている。ただし、これらの測定方法の詳細については言及しておらず、NIHの職員に委任されている。 Science Insider “How to Succeed in Translational Science” (5/16/14)

NIHの「国立補完・代替医療センター(NCCAM)」が改称

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)傘下の国立補完・代替医療センター(Center for Complementary and Alternative Medicine: NCCAM)のジョセフィン・ブリグス所長(Josephine Briggs)は5月16日、同センターの名称を「国立補完・統合的医療に関する研究センター(National Center for Research on Complementary and Integrative Health)」に改称すると発表した。ブリグス所長は、改称は「NCCAMのミッションが変わったことを反映するもの」としている。1998年に設立された当初は、ホメオパシーや遠隔治療といった疑わしい治療の研究に助成が行われていたが、現在の研究は補完的治療としてのホリスティックな医療により重点が置かれている。ただし今回の改称も、「医療教育に補完的医療を取り入れようとするNCCAMの研究プログラムや取り組みは時間の無駄である」とする批判者達を説得するのには不十分なようである。 Nature News Blog “NIH alternative-medicine centre proposes name change” (5/16/14)

核廃棄物処理施設建設のための手数料徴収を停止

エネルギー省(Department of Energy)は、国内のユーティリティ企業に対して、将来の核廃棄物処理施設のために徴収していた手数料を停止すると発表し、数百万人の米国民の電気代に課されていたわずかな手数料が請求書の項目から消えた。この手数料は将来の核廃棄物処理施設建設を見越して、エネルギー省が1983年から徴収していた(年間7億5,000万ドル)もので、その信託基金には現在310億ドルがある。1987年に議会は同省に対して、ネバダ州ユッカマウンテンに処理施設を建設するよう指示したが、同州が本計画に反対運動を開始し、ハリー・リード上院議員(Harry Reid、ネバダ州選出民主党)が多数党院内総務に就任したことなどを受け、オバマ大統領は本計画を実質的に廃止した。核廃棄物処理施設計画は宙に浮かんだ状態となり、業界団体はこれらの手数料徴収は違法だとして提訴し、裁判所はその訴えを認め、エネルギー省に徴収を停止するよう命じていた。 Los Angeles Times “Tiny nuclear waste fee added up to billions” (5/15/14)

エネルギー省、水素貯蔵システムの進展に700万ドルを提供

エネルギー省(Department of Energy)は5月19日、自動車走行距離の拡大や燃料電池システムに競争力につながる、軽量でコンパクトかつ高価でない先進水素貯蔵システムの開発に取り組む6件のプロジェクトに合計700万ドルを提供すると発表した。水素貯蔵におけるこれらの進展は、水素および燃料電池技術の広範な商業化にとり重要となるであろう。受益するのは、カリフォルニア州のマテリア社(Materia)やサンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)など6社・機関となっている。 Department of Energy “Energy Department Awards $7 Million to Advance Hydrogen Storage Systems” (5/19/14)

教育省、7,500万ドルの「世界で一番」コンペの実施を発表

教育省(Department of Education)は5月15日、大学における学業の向上や高等教育の学費をより手頃なものにすることを目的として、大学で実施される革新的な手法や戦略の開発と試験にグラントを提供する「世界で一番(First in the World: FITW)」プログラムの実施を発表した。本プログラムには7,500万ドルが用意されている。FITWプログラムは、教育省による「教育投資基金(Investment in Education Fund: i3)」の手法を利用したものである。i3では複数種類のグラント提供が行われたが2014年のFITWコンペでは、1種類のグラント提供(開発グラント)のみとなっている。 Department of Education “U.S. Department of Education Announces $75 Million First in the World Competition” (5/15/14)

21世紀のインフラ構築:インフラ許認可の改良

21世紀のインフラを構築することは、経済成長の加速や機会の拡大、米国経済の競争力強化に取り組むオバマ政権にとって重要な要素である。「高速道路信託基金(Highway Trust Fund)」の資金が秋には枯渇すると予想される中、大統領は長期的なインフラ法案「米国成長法(GROW AMERICA Act)」を議会へ提出し、議会がこれを可決するよう要請した。また、オバマ政権は5月14日、政府全体における許認可の改良を加速及び拡大するための包括的計画を発表した。更に同日、「連邦インフラの許認可及び審査プロセスの改良に関する運営委員会(Steering Committee on Federal Infrastructure Permitting and Review Process Improvement)」は連邦機関におけるこれらの改良を制度化するための「実践計画(Implementation Plan)」を公開している。 White House “FACT SHEET – Building a 21st Century Infrastructure: Modernizing Infrastructure Permitting” (5/14/14)

バイオ倫理委員会、BRAINイニシアチブの一環として神経科学に関する報告書を公表

バイオ倫理問題に関する大統領研究委員会(Presidential Commission for the Study of Bioethical Issues)は5月14日、「グレーな問題:神経科学、倫理、社会の統合的な手法(Gray Matters: Integrative Approaches for Neuroscience, Ethics, and Society)」(「グレーな問題:一巻(Gray Matters, Vol. 1)」)と題する報告書を発表した。本報告書は、オバマ大統領が神経科学研究に伴う倫理的問題や神経科学研究への助成の活用と意味合いについて検討するよう求め、これへの応答として作成される二つの報告書の第一弾である。「グレーな問題:一巻」では、研究全般において、倫理的側面を神経科学研究に統合することについて検討している。報告書は、「神経科学の研究者や助成者が直面する倫理的問題は同分野に固有のものではないが、神経科学においてはより明白な形で表れるであろう」と指摘している。また、神経科学研究に従事する機関や個人に対して、研究全般で倫理的側面を考慮すること、倫理の統合に十分なリソース(金銭、人材、専門性)を提供することなどを勧告している。 blog.Bioethics.gov “Bioethics Commission Releases First Neuroscience Report as Part of BRAIN Initiative: Calls for Explicit Integration of Ethics Throughout Neuroscience Research” (5/14/14)

マイクロソフト社、米国で最初のイノベーション・センターをマイアミに開設へ

米国内で初となる「マイクロソフト・イノベーション・センター(Microsoft Innovation Center: MIC)が今春後半にマイアミに開設される。MICの開設により、地元の企業や政府機関はイノベーションや共同研究、経済成長を支援する最新施設へのアクセスを得ることができる。マイクロソフト社(Microsoft)の教育パートナーであるベンチャー・ハイブ社(Venture Hive)の主催で、MICには最新の技術やツールが装備され、雇用創出や高度技能を保有する技術スペシャリストの育成、様々な機関における協力の促進の一助となる。今後も米国における新たなセンターの設立が計画されている。 Tech Transfer Central “Microsoft to open its first U.S. Innovation Center in Miami” (5/14/14)

NIH、前臨床試験において性の報告を義務付けへ

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の高官は5月14日、グラント申請者に対して前臨床試験で使用される動物や細胞の性を報告するよう義務付けると発表した。この義務は今年の10月から実施される。性の報告を義務付けることで、疾病が男性と女性に及ぼす影響の違いを明らかにする一助となり得る。1993年の法により、NIHの助成を受けた臨床試験では一部の例外を除き、女性も含めることが義務付けられていた。今回の前臨床試験における義務付けにより、グラント申請者は試験で使用する動物や細胞の性のバランスをどのように取るか説明する必要がある。 Nature News Blog “NIH to require sex-reporting in preclinical studies” (5/14/14)