NIH、人を対象とする研究の一部を臨床試験から除外 手続き負担軽減へ

ネイチャー誌(Nature)は2月4日、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)が人を対象とする研究の一部を臨床試験と見なさず、手続きの負担を軽減することを発表し、研究者の間で賛否が分かれていると報じた。基礎心理学や行動研究などの分野における多くの基本的な科学実験について臨床試験に課せられる厳しい要件から除外することを目的とするもので、煩雑な手続きプロセスがなくなり、研究の自由度が増すと期待する声がある一方で、要件の軽減は倫理的配慮を欠くとし、根本的な目標を再考する必要があると指摘する声も上がっているという。これに対しNIHは、研究者が臨床試験に登録し、結果を報告する選択肢は依然として残ると説明しており、透明性を高めるために拡大された臨床試験の定義が、研究者に多くの負担を強いてきたことを踏まえつつ、研究の質向上に向けた報告義務の重要性も強調している。

Nature “NIH rolls back red tape on some experiments — spurring excitement and concern” (02/04/26)
https://www.nature.com/articles/d41586-026-00337-x