NASA、原子力宇宙船で火星探査へ

サイエンス誌は3月24日、航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)が2028年12月に原子力宇宙船「宇宙原子炉1号フリーダム(Space Reactor-1: SR-1 Freedom)」を火星に向けて打ち上げ、3機のヘリコプターを火星表面探査に利用すると報じた。NASAは、同ミッションを「月を超えた火星及び太陽系外縁部への持続的探査に必要な開発」と位置付け、1960年代以来となる宇宙旅行を原子力で実証する予定である。SR-1フリーダムは低濃縮ウランを燃料とする20キロワット(KW)級の小型核分裂炉から熱を電気に変換し、推進力を生み出す仕組みで、その多くはすでに月周回有人拠点(Gateway)向けに製造されたものを利用する。一方、3台のヘリコプターはエアロバイロンメント社(AeroVironment)が火星探査機「パーサビアランス(Perseverance)」に搭載した小型ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」の後継機で、カメラと地中レーダーを使って、水氷の探索と将来の人類着陸地点の候補地を偵察するという。

Science “NASA plans to send a nuclear-powered spacecraft to Mars in 2028” (03/24/26)
https://www.science.org/content/article/nasa-plans-send-nuclear-powered-spacecraft-mars-2028